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   どのようにして複数の会社を管理しているの?
A. 序論
会社の業態・組織・取り扱い製品・過去からの業務の慣習及び地域・メーカーなどのいろいろな条件で管理する内容に違いがあるのは当然のなりゆきです。
パッケージのサポートを考慮すると、プログラムは1本のみで管理するのが楽であり、又ミスの減少にもつながります。例えば、2000年問題やリサイクル料など新たな機能の追加や変更が発生した場合に、10社に対して10本のプログラムを存在させていた場合には10本全てを修正する必要がありますが、1本に集約してあると1本のプログラムを修正するだけで済みます。
ただ、お客様のニーズを無視して、パッケージの基本機能のみを押し付けることはできず、ある程度の汎用化を準備することで基本機能を拡大しておくことは当然の仕様です。
B. 処理説明
上記の基本機能の拡大【裏技からロジックノ追加まで】以外に以下の3種類の方法で複数の会社をサポートしています。
処理内容
管理マスターに登録している内容でコントロールする方法
会社区分コードを使用してコントロールする方法
ライブラリー・リストを使用する方法
C. 管理マスターの使用
予めシステム機能として選択できる仕様をコード化して管理マスターに登録してあります。
主な内容は以下の通りです。【抜粋】
項目名 備考
月次決算 月次決算を行っているか否かの識別です。
このコードにより月次更新後の売上変更時の処理が相違します。
外注部品 社外に提出する資料に外注・外注部品をそのまま表示するか、工賃の一部として合算するかを識別します。
まるめ 工賃指数計算を行った後、そのまま使用するか、100円単位にまるかを識別しています。
売上消費 売上処理での消費税の端数を以下の条件で処理します 。
  『1』…1円未満切捨    
  『2』…1円未満四捨五入 
  『3』…1円未満切上    
  『4』…10円未満切捨
  『5』…10円未満四捨五入
  『6』…10円未満切上  
レス工賃・
レス部品
工賃・部品に対する値引(レス)額の端数を以下の条件で処理します 。
  『1』…1円未満切捨    
  『2』…1円未満四捨五入 
  『3』…1円未満切上    
  『4』…10円未満切捨   
  『5』…10円未満四捨五入
  『6』…10円未満切上   
  『7』…100円未満切捨 
  『8』…100円未満四捨五入
  『9』…100円未満切上             
在庫M 部品マスターを作成する時点で自動的に在庫マスターを作成
  『0』…在庫マスターは作成しない        
  『1』…在庫マスターを作成する         
自動仕訳 入金処理でACシステムに連動するか否を判定します。   
  『0』…自動仕訳しない。              
  『1』…自動仕訳する。…回収のみを対象       
  『2』…自動仕訳する。…手形への連動も行う。    
  『5』…自動仕訳する。…回収のみを対象…部門置換  
  『6』…自動仕訳する。…手形への連動も行う…部門置換
『FR…売上請求』の管理マスターは全てのサブシステムの基本となっており、上記の例の通り、『FR…売上請求』以外のシステムの管理項目も登録しています。
D. 会社区分の使用
@ 上記の管理マスターには会社コードを登録することができます。
A 特別な機能を有したい各プログラムでは上記の管理マスターを参照して、その機能をプログラムに追加しています。
B この会社では省略部門を『XX』にしたい、出張料の明細の文言を『XXXXXXX』にしておきたい等の会社特有の機能を各プログラムに折り込みます。
E. ライブラリー・リストの使用
@ AS400の基本機能としてライブラリー・リストの機能があります。この機能はプログラムを探索する場合にライブラリーリストに登録してある順番にプログラムを探すようになっています。
A 上記の『2.会社区分の使用』は軽微な変更には十分対応できますが、プログラムの大半に変更を与える仕様では逆にサポートがしづらくなります。
B 規定帳票等はヘッド分もフット部分も各社にカスタマイズする必要があり、又、標準の様式を使用する場合でも、桁位置等の問題で別途プログラムを作成しなければなります。
C 上記以外に各社固有の管理資料等も同じような分類となります。
D 規定帳票のプログラム番号はカスタマイズ【複写】しても同じ番号を使用することにより、RPGプログラム以外【DDSやCL】はそのまま使用することができます。
E 上記の3.4.だけのライブラリーを作成しておき、先頭のライブラリー・リストに登録することにより、同じプログラムが存在していても先頭の各社カスタマイズプログラムを実行します。
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