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   個別締日処理について
A. 個別締日処理とは
通常、20日締、25日締、末日締とよばれ月に数回の締日処理が発生します。この締日処理は一括処理【バッチ処理】されます。一括処理では処理対象の全てのデーターが揃っていて初めて処理できます。
未だ、作業報告書が現場から上がってこない状態で顧客より速やかに請求書を求められた場合一括締日処理では対応できません。
一括処理のみだけでなく、個別に指定した顧客を処理できるようにする処理が個別締日処理です。
B. 処理ロジック
指示した抽出一覧画面で個別締処理を行いたい顧客を選択して『処理開始』を行います。計算機内では以下の処理を行います。
@ 台帳ファイル及び入金ファイルの締フラグを『1…締済』にします。
A 取引先マスターの締年月を『+1』し、売掛金残高の処理をします。
B 合計請求書を発行します。
上記のことがらは一括締日処理のロジックと同様です。
後日、一括締日処理を行うと個別締処理を行った以外のデーターを処理することになります。
C. 個別締処理の応用
この個別締処理の原理を応用することにより、締日更新処理を元に戻すことができます。顧客に請求書を発送後、顧客からの値引等のクレームに締日更新以前の状態に戻し、一括締日処理又は個別締日処理を行うことにより、再度変更した合計請求書を発行することができます。
この処理は個別の顧客でも可能ですし、部門単位での一括取消処理も可能です。CO−STARではディスクの破壊以外はバックアップを使用しないと言うアーキテクチャーの1つの例です。
こぼれ話
ある自動車整備会社の担当者が手書きで合計請求書を作成していたので、『御社のソフトは請求明細書は発行できるのに合計請求書は発行できないのですか?』と尋ねたところ、『合計請求書は作成できるが、20日締のデーターが未だ全部揃っていない。でもうるさい客が、早く請求書を持ってこいといわれるのでしかたなく手書きしている。』といわれた。
ある建機の修理工場の担当者が『合計請求書を発送しても、必ず、値引の依頼及び請求項目の変更をいわれるので、翌月赤黒処理を行う。つまり、今月の請求は手書きだし、翌月も前残が違うので手書きとなってしまう。やりきれないよ!』と嘆いていた。